Déjà vu

この道は いつか来た道 (以下略)

地方空港が苦しんでいる。全国に空港は97。造りすぎなのに加え、新幹線や高速道路網の整備で旅客を奪われた。ここ数年は航空自由化で航空会社が採算性の悪い地方路線を次々と切っている。多くの空港が2010年10月の羽田空港の4本目の滑走路完成による羽田便増に希望をつなぐが、航空会社は増便には慎重で、先行きは不透明だ。
(中略)
このため、多くの空港が増便に際し、B737など今の150席前後の小型機だけでなく、さらに小さい100席以下の小型機による小型多頻度運航を求めている。「小型化してでも便数を増やさない限り、新幹線に対抗できない」(青森、山形両県)ためだ。

地方空港苦闘 頼りは羽田増便、航空会社は消極的 (朝日新聞)
なんだ、この不愉快極まる既視感は。

国交省がまだ運輸省だった頃、とてもよく似た話を聞いたような気がしますが。
「一度にたくさん」から「ちょっとずつ頻繁に」へのシフトもどこかで聞いたような話ではあるわな。
問題は、ANAはもちろんJALも(JASも)とっくの昔に民営化してしまっているってことだ。国鉄の時はバブルのどさくさで売り逃げ&ほっかむりを決め込んだけれど、今回その手口はもう使えないもんな。>運輸族
# 結局バブルには乗り遅れたし売り逃げて逃げ切れなかったわけだが

・・・まさか、セントレアを先例に空港運営と航空管制を全て民営化するつもりか!? ΣΣ(゚д゚;;

権門上に傲れども
国家(くに)を憂ふる誠なし
財閥富を誇れども
社稷(しゃしょく)を思ふ心なし

ああ人栄え国亡ぶ
盲たる民世に踊る
治乱興亡夢に似て
世は一局の碁なりけり
昭和維新の歌, 歌詞はwikipediaを参照

この歌の思想は肯定しないけれど、その頃から100年近く経って根本的なところが何も変わっていない現実に脱力を覚える。orz

冗談はさておきこの国のグランドデザインは一体どうなってしまったんでしょうか。
鉄道と道路と航空(と海運)、選択の幅がある事と供給過剰は表裏一体、そこを調整するのが国の仕事なんじゃないでしょうか。札束バラ撒いて「赤勝て白勝てワーイワーイ」なんて今日びガキの運動会の応援でもやらないし、結果過当競争に陥って全部共倒れになるのを成果主義、自由競争の美名の下高見の見物を決め込むのでは調整でも何でもない、○国行為そのものじゃないですか。

まさか、国そのものを分割民営化するつもりじゃあるまいね?
そんなに「民間」の仕事に魅力を感じてるなら、今すぐ僕と身分を交換してくれないかな>官僚のセンセイ方

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栗田 榛名 について

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1 Responses to Déjà vu

  1. ふくふく のコメント:

    変わんないというか、繰り返してるというか…。
    どうも人の世とは、どぶ浚いみたいなものではないかと。
    (悲観しているわけではないよ)

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