露出狂のセミプロも変態プレイ

# だからそういう無闇なタイトルはよしなさいって 😎

変質フィルムの消化試合第二弾。残ったのはネオパンFばかりで ISO 公称感度は32。
以前親のコレクションから横取りしてきたペンEE-2の自動露出周りがセレンの経年劣化ですっかり狂ってしまっていて、近時普通に手に入る ISO 100程度のフィルムでは目一杯アンダー側へ補正してやってもまだ露出オーバーになってしまうのが難だったのですが、これだけ感度の落ちたフィルムなら何とかなるかもしれないので再び登板させてみました。今回は近傍の東急田園都市線へ出撃。
# とは言えいろんな意味で修理するほどの物ではない>EE-2

よく知らない方のために一応ざっくり解説しておくと、オリンパス ペンEE-2 というカメラはごく初期の全自動カメラであります。
固定焦点でピント操作は不要(3.2m以上)、レンズ周りの光電池で検出した光量から露出を決定するので露出合わせも不要、撮影者はフィルムのISO値を設定しさえすればただシャッターを押せばよい・・・はずでしたが、この光電池が曲者で、製造から半世紀も経つと劣化してしまってほとんど性能なんか出やしやないのであります。自動選択 (1/30または1/250) されたシャッタースピードに合わせて絞り値を決定する、シャッター速度優先のセミプログラム露出的な動作もこれでは台なしで、おかげで今残っている (修理していない) 個体はあらかた露出オーバーになってしまうのでありました。うちの個体もそう。しかもそれがフィルムのラティチュードやカメラの ISO 値調節でだまくらかせる範囲を逸脱してしまっているのだからたまりません。
そこで低感度フィルムを高感度設定で使う荒技の登場と相成るわけですが、例によって根拠もなにもあったもんじゃないデタラメ撮影なんで、素人はやたらにまねしちゃいけませんよ。 :-p
ゴルゴ13

また、ハーフ判と言って通常の135判の半分のサイズで撮影するので、36枚撮りフィルムなら72枚も撮れてしまうのでありました。フィルムそのものや現像代が高かった頃は大流行したのですが、その後写真撮影が一般化するにつれてその辺のコストも下がり、そうなってしまえばより大きなサイズで記録した方が画質は良くなるので廃れてしまったフォーマットです。
旅行のスナップとかだと重宝するんでしょうが、今回みたいに一気に浪費しようとすると何枚撮ってもまるで無くならず、しかも手巻きだから連射で稼ぐこともできない。物が物だからモードラなんて「贅沢品」はそもそも存在しません。
おかげで東急なんて数分おきに電車が来る環境でも、36枚撮り2本使い切るのに何時間もかけてやっと、という有様。 orz

正常に動作しさえするならピントも露出も撮影枚数も心配しなくていいから、今ならお子様に写真の基本を仕込むのに好適な初歩練習機だと思うんですがねえ。まあそういう用途は「写るンです」があるか。考えてみれば商品としての立ち位置は完全に被ってるな。

撮影結果が上がってくるのは来週のこと。さて、どうなりますやら。

備忘録
1本目はそのまま ISO 36 にて撮影。 (@市が尾駅)
2本目は ISO 125 に変更。 (@藤が丘駅)

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