Nikon Nikomat FT – 開眼のカメラ小僧

さて、中学へ進んで鉄道研究会に入ると、当然のごとく撮影会なんかへ出かけることになります。撮影会つっても内輪のこと、10人くらいで上野あたりの大きな駅をウロチョロする程度。ところが何故かそこで父が張り切ってしまったわけです。いや自分も見栄張りたかったような気がしますが。
そこで借してくれたのがFT。今ではすっかりクラシックカメラに仲間入りして、不動のジャンク品でも馬鹿みたいな値段がつくこともありますが、当時は腐ってもニコンとは言えわりとどこにでも転がってるような普及品でした。ちなみにレンズはオートニッコールの50mm/f2と35mm/f3.5。

今や当たり前になったAF一眼も、ちょうどこの頃ミノルタがα-7000で「世界初」の実用化に成功した程度の頃でしたから、MFなんて別に珍しくも何ともないことではありました。ただ、AEもいいかげん普及していたはずのところを完全マニュアルでやってたわけで、設定ミスによる露出間違いなんかはそれこそ枚挙に暇がありません。
ピント合わせにしても熟練者はAFよりMFの方が良いピンを取るらしいですが、MF触りたての中学生がそこまでやってのけたらかえって気持ちが悪いし、実際大甘なものがほとんど。それでも当時は今で言う「色」がいつでもどこでも走っていて、一度や二度失敗してもまた次があるってな具合でしたから、こちらも気兼ねなくいろんなことを試せたものです。
よくわからないでレンズを交換しているうちに組み合わせがごっちゃになってしまい、35mmに50mm用のフードをつけたもんだから見事に四隅がケラレたなんてこともありました。正にその写真が公開している中に何枚か混ぜてあります(修正済)けれど、どれかわかります? 😎

さて、借り物にしてはずいぶんあちこち雑に引き連れ回しましたし、また未熟な操作にもよく応えてくれて写真の「撮り方」はこのカメラに教わったようなものですが、進学後全体的な興味が別へ移り、本体だけでもかなり重たい事も手伝って、しばらく「カメラ」にはあまり手が伸びないようになります。

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