わがままカメラ選び (トリビア編)

単焦点とズーム

前にも書きましたが1本くらいは単焦点を持っておいてほしいもの、でどれがお勧めか? となると、ここは敢えて35mmあたりの軽い広角を挙げておきます。
望遠なんか持っててもそういつも特定の焦点距離だけ使うものではないし。標準も「自然な視野」なんて言われる割に、そのつもりで距離とってファインダーのぞくとまだ近すぎてビビるなんてことがしばしばあるわけで。
結局慣れなんでしょうけど、個人的には35mmくらいが一番「自然な視野」に近いように思われます。

ただ、女性を撮る時は端の方へは入れないように注意^2。

AFの駆動方式

我らがニコン様は随分長いことボディ内モータから延長軸で駆動する方式を頑なに守ってきてましたが、この方式の弱点は非力なモータだとでかい(望遠)レンズの駆動が遅くなり、かと言って強力なモータでは小さい(標準レンズとか)レンズに対してオーバースペックで高価につくこと。
この点キヤノンが超音波モータを早々と実用化したのはさすがと言うべきで、この種のレンズ内モータならレンズ単体の値段は上がっても個々に対して最適な性能が提供できる訳です。遅まきながらニコン様もUSM採用に本腰を入れてきてはいるものの、ラインナップはまだまだ。
一方、廉価版のD40ではとうとうボディ内モータを廃止してAF使うならUSM必須になりましたが、果たしてこれが英断になるか暴挙になるか・・・乞御期待。

ちなみに実際使ってみて理解したのは、目標を捕まえてるうちは大差なくても一旦外すと復帰するまでの時間が全然違うこと。少なくとも移動体を撮る限りUSMは必須。

焦点距離

35mm判、つまり一般的なフィルムカメラなら感光体の大きさは同一で単純なんですが、デジタルの場合はCCDのサイズがメーカーごと、酷い場合は(C社とかC社とかC社とか)同じメーカーでも機種によって違ってたりします。
各社の対35mm比をまとめるほどの資料価値を求めるシリーズじゃないので我らがニコン様に限って話をすると、APS-C相当即ち1/2の面積へ投影することになります。とは言ってもCCDの位置をいじると他でややこしい事態を招くので、そこは35mm判と同じにしておいてCCDが居る部分だけを「切り取る」ようになりました。その辺の仕掛けは他社も同じで、結果として写る画角が変わってきます。ニコンの場合は35mm判で「焦点距離×1.5」と同等の画角を得られる次第。例えば200mmの望遠レンズはAPS-Cで300mm相当になります。
望遠党には一見福音の様にも見えるこの話、実はそれ程単純でもなくて、35mmと同じ土俵で比較するなら1ドットのサイズも1.5倍してやらないと意味を為しません。

まあ、webに上げる程度のスナップ写真でいくら通ぶったところで35mm判とAPS-C判の違いなんか微々たる物、それほど大騒ぎするようなことでもないし、ちょっと豆知識程度に入れておく程度で良いでしょう。

手ブレ補正

レンズ内の補正用レンズ(?)を動かす方法と、ボディのCCDを動かす方法があります。ボディ側でやる場合は、CCDのゴミ取り機能がおまけについてることもよくあるようで。
レンズ側で補正する場合はボディも対応していないと使えない(普通のレンズとしてなら使える)のが珠に瑕。一方のボディ側補正はどんなレンズでも対応できる反面、CCD駆動関係がイカれると全くお手上げになってしまう弱点があります。最近はさすがに改善されてるはずですが、某社が初めてこの機能を搭載した時は、まさにこのトラブルに泣かされていました。

いずれにせよ手ブレ補正はあくまで補助的なもので、ブレないような撮り方を心がけることが第一。

ボケ

被写界深度のとこでも書きましたが、手前から奥まで全部ピントが合ってるなんてことはまずありません。必ずどこかボケるものですが、通に言わせるとこのボケの良し悪しでレンズの格が決まるんだそうで。
昨日の作例のNikkor50mm/f1.4Sも、開放(=f1.4)のボケは汚いなんて言われることがしばしばありますが、他方f2くらいに絞れば秀逸との声も聞かれます。

・・・他の人の作例もよく目にしますが素人には何がナニやら 😕

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