MINOLTA X-700 – 復活のカメラ小僧

DC-2に絶望するのと前後して車を手に入れまして、なんとなくオーナーズミーティングなんかに顔を出すようになったのもこの頃。たまたまこれがいつも夜間に集まっていたものですから、バルブ撮影が必要になりました。

同じ頃父のカメラ道楽にも本格的に火が入って、虎の子のFTNに加えて念願のF3やら何やらが集まり始めていました。そこで出てきたのがX-700。後で調べたら国産の普及版MFカメラでトップクラスの性能を誇り、熱狂的ファンもまだ多いらしいのですが、こっちはそんなこと知らないし、持ってみるとFTNより明らかに小さく軽くて、確かに扱い易いけどどうも安っぽいのもまた事実ではありました。(この辺以前書いたα-7DIGITALに似ている)
ちなみにこの時他の選択肢にF3とOLYMPUS OM-1が有ったんですが、F3はこっちがびびって辞退、OM-1は大きかった(X-700よりは)のと適合レンズが50mmしかなかったのでパス。ROKKOR50mm(MD)の開放f値1.2にクラっと来たのもありますが。(こらこら

あてがわれたレンズはその50mmの他ROKKOR 35mm f2.8(MC)、特に50mmは数字通りの明るいレンズで夜間のバルブ撮影だけでなく、日中でも自動露出と相まって最初の物足りなさとは裏腹に近接撮影では猛威を振るうことになります。ただいかんせん望遠が200mm(f4?)単焦点しかなくて、その頃から始めた「飛んでるヒコーキ」の撮影には向きませんでした。
ある時フィルム巻き上げが馬鹿になったのを機に返納してそれっきり。
・・・ジャムったのを力任せに巻き上げて壊したのは事実だけど、後で聞いたら父が自分で直せてしまった程度だったのも幸いまた事実で、斯様に人の手でも直せば直るところがメカカメラの良いところ。電池が切れても露出計が動かないだけで、撮影自体には何ら影響がないのも実に良いです。

参考までに、ちょっとした空港の送迎デッキ~滑走路程度の近いとこでも大型機(B767等)で200mm、小型機(F-15等)なら300mm以上の望遠でないと、いざ現像した時に点になって何だか解からなくなってしまいます。

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