マクロの決死圏

限りなく素組みでしょぼい出来のGMキットとは言え、作ったら自慢したくなるのが人の性というもの。
会社の鉄研も会合が年にそう何回もないし、かと言って普通に棚に並べておいても客なんか来ないうちにホコリまみれになるのがオチだから、それでマクロ撮影に着目した次第。

ところが手持ちのレンズは望遠志向で接写ができるのはないもんですから、またしても親父に泣きつくことになりました。ただし親父は最近老眼に音を上げてようやくD70を買ったくらいで、それまではMF一本槍だったものですから、持ってるレンズも当然ほぼ全てMFになります。

そこで我がFTの出番になる・・・はずですが、いかんせんプリズムが劣化してて暗く、ただでさえ暗いのにピントが取り辛いことこの上なかったのですねこれが。:-x
その程度なら 知力体力時の運 慣れと気合いと根性でなんとかできるんですが、多少でも被写界深度を稼ごうと思ったら絞り値を大きくしなければならず、絞らなくても室内撮影では光量不足でピント云々以前に何も写りゃしません。
光量不足はフラッシュ(スピードライト)を焚けば補うことができますが、これもただ焚けば良いというものではなく、シャッタースピードと絞り値に合わせて発光量と発光時間を調節する必要があります。

と、ここまでは一応一般的なカメラの基本話。

残念ながらFTは発光量・発光時間をコントロールできないので、逆にフラッシュに合わせて絞り値を調整しなければなりません。(X=1/60?のシンクロのみだから)もちろん写真屋みたいなでかいフラッシュを焚けばその分絞り込めますが、そう何枚も撮らないのにそんな設備は大げさに過ぎるし、そもそも親父といえどそこまでの装備は持ってません。

撮影意図なんて大層なことを言える身分も腕もないですが、これでは不便極まりないので、新たに上記を満足するカメラごと借り出すことになりました。導かれた回答はF3+MicroNikkor55mm/f3.5+M2リング。

# たかが電池切れでお手上げになるカメラは一人に2台も要らない

Nikon F3については製造期間の長さもさることながら、頑丈さを筆頭にその全てが「神話」と言って良いほど知れ渡っていて敢えてここで掘り返すのはよしますが、ともかく良いカメラらしいです。・・・けど本当か?

露出計は+-表示だけで「どれだけオーバー/アンダーか」がわからないし、シャッタースピード・絞り値のファインダー内表示と併せて小さすぎる上に変なところにあって最初どこか判らなかったし。
こと操作性に関する限り、「はっきり意識させる」にしても少々やり過ぎなほど使いにくいんですよね・・・ 🙁

目的がF80Dのバックアップとじっくり時間をかけられるマクロ撮影だし、のんびり使い方を煮詰めるとしますかねぇ。

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