真犯人はヤス

テレ朝版「ビートたけしの点と線」のあまりにもあんまりな出来に憤慨したあまり、ついカッとなって購入した昭和33年版DVDが昨夜届きました。

以前深夜放送か何かで見たことは有ったんだけど、案外忘れてるもんです。こっちでも鳥飼刑事が東京に来てたのなんかすっかり忘れてました。手紙でのやり取りだけじゃ映像的には厳しいから仕方ないのかな。
トータル2時間そこそこだから駆け足なのは事実、でもよっぽど良くまとまってて見ててイライラしないのが良いですね。話の筋はわかってるしマニア的には湘南電車とか連絡船とかDC-4とか、そっちの方ばっか気になって仕方がなかったのは内緒です。 😎
「あさかぜ」が20系編成じゃなくごく初期の雑客だってのもポイント高いかも。なにしろ当時の「現代もの」ですからねえ。

結局、この小説の肝は当時まだ長距離移動手段と言えば国鉄が事実上唯一絶対の存在で、飛行機に乗れるのはごく限られた上流階級だけだったって時代背景でしょう。ほぼネタバレになっちまうのがアレですが、今じゃ福岡→新千歳なんていちいち東京回らなくてもB7が飛んでみんな当たり前に乗るご時世ですから。
二号とかなんとか、そんなこんなであの話を構成していたいろんな物事が良くも悪くもすっかり姿を消してしまいました。「点と線」を平成の御世にリメイクするのはどだい無理な話なのですね。「時代劇」として見るならばテレビ朝日は頑張った方かもしれません。

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