愚かな行動

JR宝塚線(福知山線)脱線事故の調査情報漏洩(ろうえい)などJR西日本をめぐる一連の問題を受け、同社は17日、被害者に経緯を説明、謝罪する「お詫(わ)びの会」を兵庫県伊丹市内で開いた。山崎正夫前社長(66)は「『国鉄一家』の絆(きずな)に頼り、思慮に欠けた愚かな行動だった」と謝罪した。

JR脱線の調査情報漏洩問題、前社長らが被害者に謝罪 (朝日新聞)

国鉄一家なんて言葉を今さらわざわざ引用するあたり 恣意的なもの 悪意を覚えるのは私だけでしょうか。20年やってまだ国鉄叩きに飽き足らないか。

こんなの程度問題だけで根っこは決して国鉄一家に限った話ではないし、また国鉄一家自体に問題があるとも考えません。
一連の報道を見ていて感じたのは、やらかした方もそれを「報道」する方も実に日本人的だなあ、と。何かあっても仲間内で波風立たないように収めてしまいたがるし、またそうするのが優れた組織であると見なすし、収めきれなくなったら誰か一人生け贄を用意して、ミンチになるまで血祭りに上げないと気が済まない。また、そうなるからこそ万事波風を立てたがらないし、なんでもかんでも隠蔽したがる。
もちろん尼崎の事故が衝撃的ではあったことを否定するものではありませんが、論理的かつ技術的な検証をスッ飛ばして一企業の体質批判一辺倒に陥っても、ただの野次馬と選ぶところがなくて、事態の解決を徒に阻害するだけではないでしょうか。

カタログスペックと目先の利益しか見てないとこうなることが、どこまで身について今後の行動に反映できるかで、JRに限らずこの国の行く末が決まるでしょう。多分。もちろんそんなこと少し考えりゃすぐわかることなのだけど、どこにでもカタログスペックと目先の利益だけで軽挙妄動するくせに威勢だけはいい手合いはいるもので、とかく威勢の良い方について行きたがるのも日本人の悪い癖。自戒しなければ。

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